精練した木綿糸の豆汁処理について

 

木綿糸の豆汁処理については、余り一般的ではありませんが、豆汁の効果は染料の染着や顔料の固着の強度の向上にも役に立つものです。

豆汁を処理する木綿糸は精練して 木綿糸の油分や汚れを取り除きます。

精練にはマルセル石鹸を使用しています。(マルセル石鹸は糸量の5%、沸騰して30分煮る)


<豆汁の作り方>

材料(精練した木綿糸1㌔に対して)

大豆:150g    水 :1.5リットル


1 分量の豆と水を一晩浸し、ミキサーにかける。



2 木綿袋に入れて絞る。



3 出来た豆汁に糸又は布を浸す。

  まんべんなく浸し30分放置。

  



4 絞らずに日に干します。

 糸の場合、2時間ぐらいそばにいて

 豆汁が下に垂れないところで糸を繰ります(パラパラにします)



5 (これで豆汁を付ける事は終わります)

しっかり日に干して乾燥させます。

一本一本パラパラの成る様に糸をはたきます。

一ヶ月枯らして染色に入ってください。




★二人工房では、三重県菰野町の冬青山荘にて随時豆汁の体験指導をしております。

「読んだだけではうまくできない」というお声もお聞きしています。

ぜひ染色がより映える工程なので、皆様に取り入れていただけると嬉しいです。

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