2008年10~12月

2008/10/03

 

冬青の液と交織・・・

液だしをしている間に出かけた少し時間が経った。新しい液にて染めをする。竹糸と綿糸の交織を染める。縮みも異なるが染めもこんなに違う。薄いのが竹糸。濃が綿糸である。竹糸の染めに時間がかかることが良くこれで解かる。

追加:この色はまだ1回目である。山荘の冬青が古木になっている為に葉は染めにいただき、次世代の冬青を植えなければと思案している。毎回であるが冬青は良い色である。


2008/10/08

 

組織がおなじで・・・? 麻糸の細番でタペストリーを指導したものですが今回織って来ましたと掛けてみればこんなに様子が違っています。組織は同じで粗く織ったものと少し密に織ったものとの違いです。糸の太さも替えてみると全然違って見えます。何時も生徒さんにはおなじ組織でイメージを織って下さいと話しますが、織り手のイメージでこんなに違っています。だから織りは楽しいのです。もっともっとイメージして・・・ふくらませてみてください!


2008/10/15

 

刈萱を保存・・・

9月19日に刈萱を採取してガレージに干しました。乾燥の過程で雨に当たってはいけません。

乾燥後みれば外は色が肌色に変わっていますが中は青いままです。先回も書いたと思いますが生を染めるも良いものです。青みがかった黄色に染まります。 年中染めるので工房では乾燥保存しております。ダンボール等に入れる大きさにカットして置きます。5~6cmにカットする事は進めません。色素が抜けるのではないでしょうか。工房では大きなタンクで液出しをするので写真くらいにカットしております。車で走れば、刈萱が色づいて立っています。なかなか大株は無いです。何回か液出し分をゲットして保存しました。


2008/10/25

 

染めタンク・・・

山荘にアルミの鍋があります。古いので染めには使いません。

おくどさんの雨避けに鍋を置いています。雨ざらしです。

写真のように古いので雨水にアルミが出ています。鉄鍋もしかり染めタンクはステンレスに限ります。鉄鍋は鉄媒染され、アルミ鍋もアルミ媒染されます。特に古い鍋は注意です。


2008/11/01

 

緑色・・・

竹糸の緑です。 今回は藍でしっかりと先ず染めて、後に黄色を染めます。 よく、逆さまに染めることを聞きますが、藍液が傷みます。藍を染めてから黄色が良いと思います。苅安等で染めた上での緑とはまた色合いが異なり良いものです。しかし藍の上に黄は藍の染め斑に注意が必要です。斑が目立ちます。


2008/11/03

 

染料の「臭木」採取・・・ 福井の母も染織家です。今回は臭木採取していますが、なかなか取り易い所なくて、手伝うことになる。私達は臭木は扱わない。だって臭木は取れにくいし臭いので。手にとって見ることもなく来ましたが、こんな機会があるとは思いもしません。「臭い臭い」と娘達は連発です。

「だから臭木」と言うのよ! 母は柿を取るときに「竿の先の割れ目」を利用して採っていました。なるほどこれは採りやすい。

でも袋に入れる間に実が落ちてしまいなかなか多くなりません。

やはり採取は大変です。採取して冷蔵庫に保管して使うように聞いております。 試してみては~。

実:水色 花弁:鼠色に染まります。


2008/11/07

 

萩の液だし・・・

今年は萩に剪定等が遅くなって、液だしが今日になる。毎年は花を一週間めで、剪定に入る。

そうすればエネルギーが有り、良い色がいただける。工房では好んで染める染材の一つですが、近年染材に恵まれず出す液の量が少ないです。山萩より園芸種の方が色合いは良いです。

染材が多ければ混ぜないで茶を染める貴重な自然の恵みです。

明礬:茶 工房では明礬だけで茶を染めています。10回は染めてください。素敵ですよ!!!


2008/11/21

 

紫芋・・・ 一ヶ月前に九州に出かけて、土産にと紫芋を求めた。できれば正月にと思ったが少し時間がかかりすぎて、明日からの「山荘勉強会」に皆で頂こうとキントンを作る。 皮をむぎ、水の晒せば水まで紫色!!! 本格的に「馬の毛の裏ごし」で必死である。裏ごしをしながら、水溶性で豆汁糸に染まるかな・・・などと考えながら裏ごしをする。しかしいい色をしています。

これぞ自然の色さまさまです。色に感謝。すばらしい自然の力です。染まるかな・・染めてみたいが食べるが先!!! 次回機会があれば染めてみたと考えたが、紫芋の粉末を持っていることに気が付く。

頂いたものですが、時間が経っていて色素は残っているだろうか。染めてみたいと感じる時間でした。

初染めの紫根染めを思いつつ色に感謝!味は通常のサツマイモと同じです。是非いただいてみてください。

美味しかったです!!!


2008/11/30

 

ハーブ染め・・・ 10年余り前に染めた、ハーブ染めのウールです。

全てハーブ園の摘みたてのハーブです。 明日葉・コンフリー・コリアンダー・ローズマリー・ラベンダー・チコリ等です。

ハーブ染めをしている時に精油の大量のエキスを吸って目がチカチカし、お終い頃にはフラフラになってしまった事がありました。それからは精油をあなどっては成らないと思いましたね。染めをすることは慎重にがモットーになりました。

さておいてハーブ染めは沸点近くで染めをするので染まった色がそのハーブの色としています。10年経っても変わる事ない色でいます。

小さな孫のベストを編んだのですが、その間の幸せな事で色に癒させます。

今年はエコで生徒さんもウールを染める人が多く、工房でも久々に毛糸を染めようと思います。


2008/12/02

 

豆汁からの贈り物・・・ 300gの豆汁を使って出来た、おから200g/500cc豆乳です。

この量であれば毎回作っていただけます。これを豆汁する人達に普及させたいと思います。

使ったものは最後まで使いましょう。 大きな寸胴鍋に豆汁したのこり(おから)を入れて水1L入れ、沸騰させる。煮ること30分。 火は強火のままでかき混ぜる。

泡が上に上ってくるので(寸胴鍋を使う) 粗熱を取って、粗目の布で越し、細かい布でもう一度越す。

(豆乳が呑みやすい)越す事2回。 おから200g/豆乳500cc しっかり煮てあるので生臭さはない!!! おからはレンジ8分温める。(鍋でからいりした状態になる。便利です)

卯の花 パウダー(冷凍庫保存)にすれば使いたい時に便利です。 使い道:シチュー・カレー・コロッケ・ハンバーグ・アイデア次第では 使い道が一杯です。 お試しあれ・・・


2008/12/06

 

毎年サフォークの原毛を洗ってからカーダーして紡いでいますが、長短が有って綺麗に紡げません。

今年は原毛を買って紡ぐことに専念します。山荘のおいでいただくお客様の要望で紡ぎ糸が欲しいと希望が多く時間を見つけては紡いでいます。1個のボビンが50g中々50gは紡ぐことができません。

40gですね1ボビンで、50gしっかりと巻ければ良いのですが。薪ストーブのそばで主人と話しをしながら紡ぐ時間の幸せな事・・感謝して!!!


2008/12/08

 

苅安と刈萱・・・

今年も苅安が届く。初めて両方を写真に撮って見た。写真では余りにも刈萱が貧相であるが、残りの刈萱を干しものだから、こんなに小さく貧弱に見えるが本来は苅安のように繁茂します。これは両方とも乾燥したものです。穂が開いた状態です。穂の開き方が全然違っています。いつもはダンボールの入る大きさにカットして有るので解かりませんでしたが、こんな姿をしているのだと感じました。この苅安は伊吹付近のものです。

山荘で伊吹苅安が育たないかなと、種があるので植えてみたいです。

何時もいただけることを感謝して・・・ 使わせていただきます。


2008/12/19

  

ウールの藍染め・・・ 久しぶりに生徒さんがウールの「藍染め」と言う事で藍染めをした。

今まではウールの冷染めなので糸もアルカリに傷み、ギシギシと針の滑りも悪い。明らかに糸の傷みも感じていた。今回は糸を先に「灰汁」に浸して染める事にした。色々化学屋さんの主人は考えて染めてみた。糸も傷みも色落ちの無く良い。ところが生徒さんから手に棒針に色が付くと聞きがっかりである。染めた後染め方がラッキーと思い私どもの久しぶりに染めました。

なるほど…糸も色も良い!

ちなみに1枚目は同じ量の藍で10回そめたものです。以下は3回染めした色です。(生徒さん)

私どもは直ぐには編みませんしっかりと枯れた状態をみてから生徒さんは持ち帰り直ぐに編み始めたと聞きました。来年用を今染めてゆっくりと編むと良かったようです。何事も勉強と今必死で編んでいるようです。頑張って!写真下段は私がパパのマフラーを編んでいるものです。

ハーブ染めで10年くらい前に染めたウールです。 楽しみながら・・・ね。