2005年

2005/12/23

 

紫色は「紫根」です。紫根もどんな色にもなじみます。

豆汁をすると良く染まります。これも重ねて染めています。

木綿糸でも紫根は良く染まり増す。どしどし使ってみたい色です。

じき初染めに紅花と紫根で始まります。

新年。楽しんで長くやりたい染織です。


2005/12/22

 

工房も冬休みに入った。連日例年にない寒さで、昨年から欲しいと思っていた「ブルーヒーター」を買った。

工房は吹き抜けに成っているので寒い。

何たって作業場で冬寒く、夏暑い!!!

しかし少しずつ冬寒く夏暑い事が堪えるようになった。

作業が捗ってしまうようになっていた。

「ブルーヒーター」を入れるためには糸の整理をしなくてはならない。天井に壁にと掛けれる所には糸が掛けて有る(笑)

糸の色を見ながらである故になかなか捗らない作業。

来年の指導開始までには何とか格好にしておきたいもの。


2005/12/21

 

染め布による、裂織り。工房で指導をすると割り染織をして重ねる。どうしても色素を吸わないものが出てきます。其れを工房ではシーツなどを豆汁して保管しいつでも染めれるようにしておきます。残った染め液を吸わせます。

これを重ねればこんなに素敵な布糸が生まれます。私は染めた布糸で裂織りをすることが好きです。派手さは無いけれど、そばにあれが落ち着くものが良いです。鼠・黄・茶・桃・肌や緑色などなど・・・。


2005/12/12

 

今、工房では名博テーマの布団縞を整経しています。

今回の緑色も豆汁をして黄色を重ね、最後に出し金で染めたものです。

緑色は意外と退色しやすく、工房ではこのやり方の色出しを主にしております。草からいただく緑は染めていない。良い色で留める色よりも時間と温度から出た色を重きを置いております。この色は退色し難く黄色で重ね染めしてありますから、深きよき色です。

古縞帳を見れば、意外と緑は使われています。江戸時代は緑は藍からの緑だったのでしょう。木綿での古い時代のものを見ることはなかなか出来ませんが。庶民が木綿を手にするようになったのは江戸時代。

少しすれば化学染料がじき日本に入ります。

古縞帳を見てよくよく緑がのこっているのは化学染料です。


2005/12/08

 

今日は指導日。しかし、生徒さんが風邪引きでお休みになる。

それ~と二人で作業に入る。冬になると工房の庭には陽の光が少なくなる。要は「陽があたらない」のです。いつかの取材で余り広くない庭にとあったがその通りで、冬になると糸干し、豆汁干しに糸をもって陽のあたる場所に走る事が多い。

主人はあまり派手目のことは好まない人で、工房も人の目に入らない東側なのでここまで出来たのかなと感じる。しかし最近は知多半島人紀行で取材を受けて、半島中に知れ渡った事から、どこでもいいかと糸を日の当たる場所に置き干していることが多くなった。

すると通りすがりの方が「良い色ですね~。藍ですか」と話しかけてくださる。門に「二人工房」と看板が有るが・・・

草木染織と入れなかったので何の工房かしらんと話しながら人が通っていたものだった。

良く知れたものでそれからは、染材がドンと置いて有ることも有り、嬉しい悲鳴と共に後片付けが大変です(苦笑)。

しかし感謝です。 と言うことで冬場の豆汁が乾燥が大変!

こんな風景が二人は好きです。


2005/12/06

 

茶色です(写真左)良い色でしょう。これは今回で8回重ね染めした糸です。

工房ではテーマの「割り染色」を進めています。

「割り染色」とは染液を出して全て使うのではなく、何回にも液を分けて染めることです。

今回吸う色素だけ入れて染める、そうすれば一度で染液を使えば吸わない色素も分けて染めて全て吸います。いただいた色素を全てを吸わせて退色しにくい色糸を使って染織をして欲しいと願っています。海は汚さず暮らしに使える織物にしたいではありませんか。

この茶は冬青・百日紅・トウダンツツジ・赤麻・枇杷・もっこく等で、すべて明礬です。

こんな豆汁のやり方も有ります。生徒さんが以前染めていた糸を今豆汁をしているところです。

乾燥して見て染める方が良ければ染め重ね、「伏せ」と言う意味でも使える豆汁です。

もし「伏せ」として使う場合は色はこれで良いとしている訳ですから、今の色に響かない色を掛けて一度おきます。時間が経てば、豆の油が出ますので、一度染める事を勧めます。

豆汁しっぱなしは良くないです。


2005/12/01

 

今日から12月に入りました。

工房の庭のドウダンツツジが紅葉しています。

昨年の事故で伸ばし放題だったのを剪定をして染料にと考えていました。

少し大きくなりすぎて来年はどうしても染料にいただくことにします。

明礬で赤茶をいただきます、いい色ですよ。出し金では赤味の鼠です。

工房では茶に使って鼠には染めません。しかし試す価値はありますよ。

今年も後わずかになりましたね。初染めの準備などで例年の如く忙しくなりそうです。


2005/11/24

 

今日も豆汁をしました。陽が晩秋から冬に向かっています。

陽も柔らかで豆汁がカラット乾くことはなくなりました。

豆汁を行う日は早め作業を開始した方が良いようです。

やはり豆汁がその日の内に乾かす事をお薦めします。

糸のカリット感が違います。糸捌きも良いのではと感じます。

異素材の糸を求める時は豆汁できる糸にします。

シルクレーヨン・シルク麻・綿麻など、ウールは何度も染め重ねることが無理。そんな糸は避けます。

染めて異素材のものを織り込んで楽しい織物を作ってみては~と思います。


2005/11/21

 

今回のような管を多く使う時には色糸を管に巻き重ねることも可能です。

良く説明をしたつもりが伝わっていなかったようで整経の時間をとられて難儀したようでした。今回のような管巻きはしないように。

上下に糸のつのが出て隣に糸を巻き込む。管を色糸で巻き重ねることはこんな感じで最終の糸を中に巻き、最初に入る糸をはじめに出しておく事。

こんな管巻きが出来ればかなりの管数を節約できますよ。


2005/11/10

 

生徒さんから「欅」に木をいただく。その木が重い。

今回山荘で薪を焚くので堅木がいる。欅が堅木とは知らなかった。持つと重い!

薪にも良いし染材にも良い。今から木々は染材にいただきそして薪に使い、陶芸をしている友人は釉薬に欲しいと聞き、灰でアルカリ(灰汁)を取り、その使った灰を差し上げる。

余すことなく使えることが嬉しい!!!薪は心がけていると意外と声をかけていただきありがたい。冬はストーブの前でそれぞれどんな事をして過ごすやら・・・楽しみです。


2005/11/08

 

工房に通ってくるようになって10年余りになる方ですが、今日は布団縞を整経しているところです。着ているジャケットはおいでになって2~3点目の作品です。だからこれも10年余りのものです。

そう見れば、手織りは非常に長く着る事ができるものです。

このジャケットは色的には染めは中間レベルの色ではないかと思います。

主人が何時も来ているシャツは紺と言うより黒に近い紺です。

そうなると浅木も縹も色的には非常に濃いレベルの色になります。

このレベルまで染めていればあまり色が退色したと感じません。

許せる限り染色レベルを濃くしておく事を進めます。

淡染色レベルは染色回数を増して染めて色を染めてゆきましょう。

このジャケットは 経糸・緯糸:30/2・2/2の綾織り・45羽1尺2寸幅  色は紺と鼠(経・緯)綾組織は空気をたくさん含み、軽くて暖かいジャケットになります。

今時分に良い上着です。半セルもお薦めです。

経糸:綿糸 緯糸:ウールこれを半セルと言います。

軽くて、暖かく着心地が良いですよ。


2005/11/04

 

木斛(もっこく)の実が成っています。実は大きく真っ赤な色をしています。其れは見事です。

工房に今は有りませんが以前車輪梅がありました。これは大きく紫の実を付けます。

(写真右)

別名花木斛とも言い、葉が良く似ています。 両方とも茶~赤茶が染まり染材として優れています。

今回こぼれんばかりの大きく赤い実を見て感動しました。両方とも庭木などに植えられて良く見る

木々ですね。


2005/10/27

 

こんなことは初めてです。写真のように豆汁ムラと言うのでしょうか。

今だ原因がわかりかねます。豆汁を二日にかけて処理をしたと言う。

しかし何時もそうやっているらしいのでこれが原因とは思えない。

自分たちが染織をし始めた頃、ひどい糸をつかまされたことがあった。

今では絶対に無いが、その時精練を済ませるまで分からなかった。

今回も精練済みまで変化は無かったと聞く。すると糸か綿の段階ではない事になる。やはり豆汁処理をする間に何かに反応したにではないか。

そうすれば如何に豆汁処理は如何に染めるかと言うことになります。

作業は丁寧にしなくてはと言うことになります。今回の事で私達二人も作業は慎重にかつ丁寧にしなくてはと再確認できて糸に感謝しましょう。

この糸は紺色に染めることになり今日早速一回目を染めました。

よかった!!


2005/10/26

 

道具は大切です。これは染めの糸を繰る「カギ」です。

何度も注文する方にお願いして作っていただくのですが、ワイヤーが微妙に細いのです。二人で使っていて、腕が痛い。

どうした事かと考えてみるとワイヤーが細くて糸は水を含めば重く成ります。ワイヤーが使うたび歪(いびつ、変な所に力が入り作業もはかどらず困ります。何にも程よいものがあり、それを使いこなすようにしましょう。ほんの少しのことですがとても大切なことと思います。自分に合った機をつかう。

身体にあった大きさのタンクをボールを使うようにして、作業は楽に、楽しく行いたいものです。


2005/10/25

 

この糸は12/3と言う綿糸です。

豆汁をして二ヶ月以上たったものです。

糸に豆汁の色〔大豆の油〕出るので、一ヶ月すると染めに入ると言うのにも意味があるのです。

少し心配をしましたが、糸は太くて良く染まりました。

一回目の染めです。液も糸が色素を吸い透明です。

毎回こんな具合に色素を割って染めると下水で海を汚しません

豆汁は染めの大きな力です。豆汁をして染めて見てください。


2005/10/21

 

今日は糸の精練。染め(藍染め・煮染め)豆汁と20kgの糸に触ったと主人は言う。

秋のこの天気が不安定で豆汁も思うように進まない。あれをするに、これがない状態。

糸は年から年中触っていないと糸の完成は無いほど大変なものです。

工房では指導が終わればこうして糸に触り、染めていきます。

最近は生徒の家にも干せないと言うことで置いて帰る人が多くなった。

これも主人の負担が大きいことに気づく。

染めは若いうちでないと糸はできない。工房はお稽古の染織はしていない。

自分で染織をする人の手助けをしている。 指導をしている。と言う事に今頃気づく有様です。

「縞展」をすると見ていただく方々からお稽古染織ではないですね。と言われる。

其処まで染織を重くは考えていなかったが、こだわればそう言うことになるのですね。

しかし、そのこだわりの時間が楽しい!!!良いものを着ていただきたいと願う。

糸があればいつ何時でも織りに入れます。天然染めはこう言うことです。

指導に対して有る方から手織りで行くか、染めを重視するか、どちらかにしないと、

しんどいと言われたことを思い出す。好きであればできること。

二人であればもっと心強いことです。ただただ、主人に感謝して染織三昧してます。


2005/10/20

 

工房では「尾州の縞」を織っています。ウールも染めます。

しかししっかりとした色を染める為には温度と時間が大切です。

ウールは一回染めです。一回で色を決めなければなりません。

セルの半セルも草木染めをしています。セルと半セルの着物は、工場で織っている糸を分けていただき織りました。

これはすばらしいセルと半セルに織れました。

そんな経験から、工房では糸は両方使いこなすことにしました。

セル、半セルはもう織元(小幅)がないと聞きます。

「尾州の縞」のセル、半セルを織りつづけて行くことにしました。

着ていただける物を織りたいと願っております。

今日糸屋さんに出かけ面白いものを見つけました。糸番手出し器です。

そばの綛上げ器で巻き取り、そばの分銅付きのハカリで番手を

出すものです。楽しくなりました。欲し~いなぁ~(苦笑)


2005/10/18

 

今年も「刈安・刈萱・小鮒草」を刈り取る時期が来ています。

今回の液出しは小鮒草です。毎回3~4煎出します。 どれも、生ですと緑掛かった黄色が染まります。生は良いですね。

しかし乾燥して保存が効く事はありがたい染材です。工房では草はこれのみです。後は樹木のみです。樹木は液出しをした後乾燥させて保存して、また色をいただくことが出来ます。

特にヤマモモ、矢車、栗。クヌギなどは一回ごと捨てません。

乾燥すればまたその回数の色がいただけます。染織に良い時期がやって来ました。今少し雨が続きますが・・・。

お天気を見て豆汁・染めに精をだしてみてはいかがでしょう。


2005/10/15

 

百日紅染め

9~10月に掛けて咲く「百日紅」は花の木が少ない時期に咲く代表選手どこの庭にも植わっているほど、定番な花の木です。そろそろ剪定の時期に成り、今年も染料になるだけいただけた。感謝

工房の大きなタンクに二杯ギュギュに詰めて煮る事半日仕事。こうして出来た液を必ず試し染めをする。

色がわかっていてもこれはすると良い。丁度、絹糸、麻、レーヨンと糸が合ったので豆汁をせず染めてみる。

明礬でこんな色に成った。工房では出し金で鼠色を染める。独特な色です。

少し紫がかったネズミ、場所によれば緑掛かったネズミになる。


2005/10/13

 

和紙(ペーパーヤーン)の藍染め

今年の展覧会を終えて、稽古も無く二人の時間(作業日)が取れた。

天気も上々、色鮮やかに秋晴れの中藍の色を楽しんでいただければと思い載せてみます。

①~③(1段目)は1回目の色の様子

④~⑥(2段目)は2回目の色の様子

⑦~⑨(3段目)は3回目の色の様子

一日3回染めるこれを枯らしなら重ねて藍を染めていく。

重ねる度に糸を広げる為にメ熱湯で30分くらい煮る。そして藍染めを重ねる。

ちなみに、これは3色に染めて織るつもりです。染まっていれば思いついた時の使えますから。


2005/10/09

 

金木犀の香る秋になりました。

このところ毎日、常滑屋さんに出かける日々です。

この大きな金木犀を愛でつつ、香りを楽しんでいます。

10年位に染めたことがありますが、出し金でやはり鼠色です。

豆汁をして染めたか覚えていないくらいですが、柔らかい色であったと覚えています。豆汁をして再度染めてみたいです。

二人工房は草木染めと言っても樹木染めです。草は刈萱のみですね。万博終了を節目に再度染色を色々試してみたいと思います。知多半島はこの20年かなりの自然の姿が変わりました。

それによって水の流れなど自然もかなりの変化をしていると思うのです。色にも変化が出ているように感じられます。


2005/10/02

 

糸に撚りを掛ける。糸を束にして紐を作るのに撚りを掛ける。

ただいま挑戦の「紙縒り」作り。 撚ると言う行為は少し長いものを撚りかけすれば即座に紐に糸になる。今紙縒り作りから撚りを掛ける事に興味が湧いています。

私は左利きで指導するにも困る事があります。撚りのことにしてもしかりどちらに撚りを掛けるか。糸を紡ぐ時など悩む。

しかし「紙縒り」作りをしてみて撚り方向をこうだ、あ~だと言うけれど方向は要するにどちらでも良いのではないか。

撚り易い方向に撚れば・・・(苦笑)今私は、右手で和紙を持ち、左で親指と中指で撚りをかけている。今までは左で和紙を持ち右で撚りを掛けていた。ここまで直して気づきました。

楽しく撚りが出来れば良いと。

さてこの紙縒り、使い道はたん~とあります。楽しみです。


2005/09/27

 

織成での講座から。豆汁をすれば1回目はこんな色です。

赤は同じものですが、1回目は肌色です。重ねは茶です。

しかし、肌は肌の重ねで良い色になり、茶は茶で重ねれば良い色になります。赤は正にこんな色です。

重ねればいい味わいですね~。

二人工房は我々も生徒さんも同じ染織をしています。

展覧会で名札を入れなければ皆我々と思われます。

豆汁の良さを知っていただき、次に伝えたい活動をしております。豆汁をして、割り染織をしてこの「縞」ですと見ていただいております。やって疑問点はお知らせください。

解かる事はお答えできますから。


2005/09/26

 

指導に入るとこの2~3日天候がよくない。

しかし織成舘などでは時間を割いているので指導日は豆汁をする。曇り&風が無いような日または雨であっても豆汁を工房ではします。でもしなくても良い日は避けるべきです。今回のように雨が降っていると扇風機を出して使います。染色全般ですが、短時間にすることがポイントではないかと思います。

ダラダラと干す。水から豆汁糸を入れて目開きをする。これは豆汁が枯れなくて水が濁る原因を作ります。目開きは熱湯に中に入れて30~40分炊くことです。

写真は指導初めてで、染める糸が無いので豆汁しない糸で染め、後日豆汁しているところです。

赤を染めるこの糸は左が豆汁した糸、右がしない糸で同じ条件で染めたものです。1回目こんなに差ができて、8~10回重ねると歴然とします。


2005/09/12

 

8月22日工房の窓・・・豆汁をペットで持ち帰る!!! のその後・・・、

先日持ち帰った生徒さんからのお声です。

「夏場だからでしょうか。少し臭う。

でも豆汁した糸が常より柔らかい。」とのこと。

やはり、すぐした方が良いと感じた!!!」ようですね。

豆を家庭用のミキサーで何度もする行為なのでモーターが臭くなる。

少量ずつしか出来ないので回数がいる。

今回限りなら良いのだけれど良いものを作るのは大変!

豆汁を作り木綿袋で絞ると言う行為がきついのです。

ちなみにこの生徒さんは家で豆汁をする人でした。

豆汁を手軽にやっていただきたく、今模索しております。

今回織成の講座からも「豆汁」の良さを感じやって欲しいと願う。


2005/08/22

 

今日は豆汁液を持って帰る生徒さんのためにペットボトルに詰めている所です。

何だか懐かしい計り売りの豆汁のようです。

詰めながらペットボトルも何かに使ってリサイクルしなくては大変な量。

案外懐かしい計り売りも良い感じかもしれませんね。

ペットボトルに入れれば冷蔵庫に入れられて、天候によってはこれも良いのではないでしょうか。


2005/08/14

 

今日はシーツの豆汁をしました。

風は思ったより弱く時間がかかりましたが乾燥しました。

山荘では夏講座もやりたい、季節を通して豆汁講座をしたい、山荘で出来うる方法を模索しております。

今回は工房でシーツを豆汁してみました。こんな大きなものも慣れれば大丈夫!竿目が付かない程度に動かして乾燥します。

これも一ヶ月枯らして染めに入ります。シーツの場合はお茶、矢車、クヌギなど染めています。

特にお茶は臭いを取ってくれて母が寝たときにお茶染めをした枕カバーは重宝しました。

何故?病室の入り口に看護婦さんがお茶液〔出がらし)を置いて手を洗いいろんなものに使っていました。聞けば臭い取りだと話しておいででヒントを得ました。母がお世話

いただいた期間良く染めさせていただきました。

媒染は明礬が良いです。

豆汁として染色すると香りの有るものは香りもつけてくれます。

先般ヒノキの糸で藍染めをしましたが、しっかりとヒノキの香りが残っています。豆汁は素晴らし~い!!!の一言につきます。


2005/08/08

 

豆腐製造メイカーの方と縁あって、こんな豆汁絞り機を試作で作っておいでになる。

使って改良して豆汁をもっと楽しい楽なものにしたくてとのこと。

豆汁液はとても滑らかで良い。しかし今までの液量が違ってきた。少ない!

豆腐屋さんのように豆の量が多くないので液のロスも多い。木綿袋で絞る事が意外と大変!!

これが解消できると良いなぁ~と考えました。


2005/08/05

 

柿渋染め・・・山荘で2回染めたが思うようのならない。

泊まりで染めないので次回染めるときには液が使えない。

課題がある:液をどのようにするか。つど液を持ち帰るか。 今回工房で染めてみた。

豆汁方式で染めることにしてみた!!! 作る液量を最小限にする。それを2~3回で吸わす。

こうすれば液を心配することはない。毎回適量が解かる。今回こうして染めてみた。いけると思う。


2005/08/02

 

山荘で柿渋染めを挑戦しています。生徒さんと火を使わず染めたいと思っているからです。

しばらく柿渋染めをしていません、主人は初めてです。

現在山荘でやると設備がまだ不十分なので、あれが無いこれが要ると染めがうまく行きません。

使った液をうまく次回までつなげる事、液を透明に色素を吸わせる事、まだ杜(山荘)での染織に慣れないこと・・・諸々が重なり思うように染まりません。少し焦る気持ちを押さえてゆっくりと染織してみます。ケナフ糸を柿渋染めして日よけを織る予定でいます。頭の中では色も織りも出来上がっているのですが(苦笑)。


2005/08/01

 

90cm幅の織り機でマットを試作しています。

これで2本織りました。3本目はいよいよ90cm幅を試作します。ドラム整経をどのようにするか、45cmを2本整経して合わせて織る事にしました。

思うように進むかと心配しましたが結構OKOK!

いよいよ綜絖通しをして次回は織ることにします。

これはロフトに敷き詰める予定でいます。10mを一度に織り前で巻き付ける事が可能だと解かった事!!一つずつ可能な事が解かるって嬉しい事です。

こんな些細な事が染織(一人で織るため)の力になります。


2005/07/17

 

毎回ながら布団皮をいただく。

いただけば時間を置かず早速布を裂いて少しの洗剤を入れて水洗いをする。少しの洗剤は精練をすると言うことではなく、布目を広げる役目ですすぎもせず脱水して干す。

こうしておけば時間ができ、豆汁をすることができる。

作業は次に続くようにしておくと次に入りやすい。

工房ではいつもこんな具合に作業をしております


2005/07/12

 

縞展も終わり、普段の指導に戻る。

最近入った生徒さんに染める糸が無いので、工房を開いて初めて豆汁なしの糸を染色しました。驚いたのですが思ったより色はつきます。自分がした事のある豆汁なしの糸は液そのままで染色したので、干して洗うと色が流れた記憶があります。しかし今回は豆汁なし糸で割り染色しました。そして染めて干しましたが、色水は思ったより出ませんでした。しかし割り染色にも関わらずタンクの中の色素は吸いきれず残りました。豆汁をすれば染液の色素を全て吸ってくれますからやはり違いは歴然としています。

写真は2回染めの糸です。綺麗ですね。しかし色素は毎回残りますので、やはり豆汁して染めていただきたいと願います。

でも綺麗な色になりました。赤麻(あかそ)と矢車です。


2005/07/11

 

「竹糸織物」二人工房で竹繊維で織ったものをそう呼んでおります。

竹の繊維は7~8年前にいただいたことがきっかけで織り出しました。

もう10点近くになります。すべて着物として考えております。

その内2点を着物として着ております。この世の中で私だけでしょうか。

竹繊維100%に魅せられて、天然染織(豆汁をして)手機で織り着ております。

風を呼び込む軽い着物に仕上がりました。

染めは木綿の倍は手間と時間がかかります。

私はどの染織で着物として着れると自分で着て感じております。

新しい異素材として皆様に受け入れられるようにもっと努力をしていきたいと思っています。

次回は京都の「織成館」に展示させていただきます。

竹糸織物、竹繊維の展覧会をしたいと思っています。


2005/06/30

 

シルク染めです。帯上げを染めるにいつもの様に豆汁をした糸と同じ量で染めました。

シルクと言えども色素を吸う量は決まっています。

色素を吸いきらないので染め~媒染~染め~媒染(残液)~染めをしました。

でもこんなに色素は残りました(写真左)終わった液は木綿糸に吸わせて終わりました。

良く聞く話し「シルクだから簡単!すぐ染まるし」と。でもそれは違います。

染色はどんなものにも丁寧に手間をかけて染めます。

丁寧に染めればシルクに叶うものないですよね。


2005/06/27

 

福井から帰って早速赤麻の液出しを始めた。

今年も良い色だよ~嬉しいことです。

重ねれば赤茶が染まります。染め方は6月14日に乗っています。

参考にしてくださいね。

酸化してワイン色になったら染め始めてください。

今年は採集の時そばでカラムシも見つけました。

その場で娘に繊維の取り方を見せていました。

柔らかい緑の時に繊維にすればいつまでも青々してきれいな繊維がいただけます。何年かまえにタぺストリーにしたことを思い出します。


2005/06/26

 

八坂の鎮守に、赤麻とカラムシが左右に採り切れないほど自生している。

縁をいただいて毎年奉仕に出かけ赤麻をいただく!!!

今回は娘も掃除に参加して、掃除の始まる前にいただくものを先に採取しておく。

今回は赤麻をいただき、カラムシに目がいった。すでに工房には武豊で自生している

カラムシを採っているので、もう何年の採取していない。娘に話しをしながら、葉の裏は白いとカラムシ(写真左)。こうしてと・・・話しながら、1本採取してサッと鎌で、

繊維をしごく・・・手早いこと。

今の時分は繊維が柔らかく緑色をしている。緑色をしている繊維は何年経っても緑色をして、糸にしても美しくやわらかい。

木綿を庶民が着るようになるまではこんな麻を糸にして身にまとっていたと言う。


2005/06/20

 

工房のホップの花が咲く時期が来た。生徒さんからいただいたものですが、当時は大鉢に植えていたけれど年数が経って、鉢の底から根が出て抜けなくなった。(苦笑)

毎年工房で使う程度は賄えて、茶・鼠の2色に貰っています。

アルミで柔らかい茶になり、鉄で銀鼠に染まります。花が咲き、ホップの独特な匂いがするんですよ。

茎一面小さいトゲだらけで、扱いに難儀します。

乾燥しても使えるので染色には助かるのですが・・・。

ショールなど顔の近くに使うものを染めると良いと思います。


2005/06/14

 

今年も赤麻を染める時期になりました。

赤麻は麻の種類で古来は茎から繊維を採って糸を作っていました。それは大変なもので茎が細くてカラムシには適いません。しかし繊維を必要とした時代は大変なご苦労が

あったと推察します。

さて赤麻染めです。

茎には赤・白と有って、花によって茎の色が違います。

しかし染織には混ぜて使います。葉・茎・根以外は使えます。

次回のために根は抜かないで置きましょう。

4~5cmにカットして沸騰して30分くらい炊き漉します。

採取した量が多ければ4~5煎は出せます。

この染材は酸化して色が付きます。液出しして1週間くらいして液がワイン色に変化したら染め時です。媒染は明礬で赤茶になります。8~10回は重ねると良いでしょう。

糸は豆汁したものを使用のこと。明礬は糸量の6%。

出し金で赤みの鼠になります。

工房では、明礬だけで色出しをします。


2005/06/05

 

これは何の木?これが山荘の冬青なのです!!!

冬青は生葉のみが色素をいただけるのです。

巻き割りをしてみると幹の中は真っ白でした。

この木からあの赤茶が染まるとは想像できません。

今は染められません。その季節では無いからです。

でも新葉で山荘内はきれいです。

今染めれないことを目で見て実感しました。

それだからこそ時期が本当に楽しみなんですよね。

秋~冬を楽しみにしてくださいね!!


2005/05/25

 

たくさん、カモミールをいただきました。

花は満開少し可哀想でしたが色にいただくことにしました。

ハーブは色と香りをいただけるので嬉しい作業です。

しかし一つ注意はハーブの精油を過信してはなりません。

それは経験からなのです。ハーブ染めの講座を3~4年続けましたが、広いホールでの作業、翌日の染織の準備をしていました。しかしハーブのあまりの多さに・・・精油がまず目にきてチカチカ、その内目まいがして気持ち悪くなって全身の力が抜けて立っていれなくなりました。

染色は換気を十分にして作業をしてください。

先回はウ~ル染めで銅媒染で緑、出し金で鼠を出しました。今回は竹糸で明礬で黄色です。豆汁をすると今回も草ものでも染色可能なことが解かり良かったです。豆汁をするようになって、草(冬青以外の葉)は染めておりませんでしたが、またチャレンジしてみたいです。

しかし私共のように講座で使うときは液が腐ると困ります。最低一週間は持ってもらわなければなりません。本当は液出ししてすぐが染色には良いと思います。

竹糸もいつものように、割り染色で5回は染めて使います。


2005/05/17

 

この縞立ては絹綿交織で絹と綿で縞立てがしてあります。

縞は誰でも織ることは出来るでしょう。

素材や撚りを替えれば凸凹が出来て、深みのある味わいのある縞が生まれます。はじめ20/1を入れる予定でしたが適当な色がなくて持っている絹糸を入れることにしました。

糸作りは染織をするものにはとても大切なものです。色糸が無ければ織ることはできません。糸作りには時間がかかり、常に余裕をもって色糸作りをしておく事が肝要だと思います。

染織を始めた頃言われたことがあります。糸を染める、織りをする、この両方を指導する事は難しいと。

今もそれは思います。

しかし私共は糸を丁寧の時間を掛けて染め、織ると言うことをモットにしていますので指導も同じです。私共がやっていることをやりたくて生徒さんはみなさん工房に通ってきているので、私共がやっている事を指導する、それだけです。

教われば簡単な事ことです。でもそれをやり続ける事ができるかどうかだと思います。

万博でエコエコと言っていますが、本当に大切な地球のためにず~っとエコをやり続けて欲しいと願っています。

私達に出来る事の一つは水を汚さない事です。

その為にも是非、割り染織をしてほしいです。


2005/05/16

 

山荘で広機を動かして裂き織りラグを織りたいと思っています。経糸も緯糸も頂き物で自宅の一部屋を占領させられているのです。

何とか織ってこれらを生かしていきたいと山荘が出来れば是非使おうと思っていました。

機をセットして経糸を張り、次回は緯糸を持って~と思っています。

この緯糸は生地の耳端布ではないかと思います。

左右は平織りになっていて真ん中はつなぎ目になっています。

一本で三本に取れますが手では裂けません。

ハサミでカットして作っています。

ラグ(マット)には適しているように思い、織り具合を見るのが楽しみです。一つ心配なのは織り前で巻き取る事が可能か?と言うことです。マットとなると出来上がりの

生地に厚みが出てきます。広機は洋機のように足元で張りを締めるようになっていないなど、織れるかが心配です。

しかしいつも生徒さんに話しますが工夫や経験は力になります。

思いついたことを(失敗を恐れず)やってみることです。

やってみなければ体得することはできません。

私も今回初めてのことを今やろうとしています。

出来上がるまでの過程が楽しみです。

この(写真下)綛上げ器は手紡糸やウール用にと、円周155cmのものを別注しました。まさにこの糸用にと作った感じです。

155cm250gの綛を作る事ができます。

道具も自分に合ったものを生み出すことは、良いものを織る上には必要ではないかと思います。


2005/05/15

 

今の時期は車で走っても散歩してもイバラ(のいばら)が咲いていて良い香りがしますね。花は小さい白で鼻を近づけると良い香りがします。しかし近づけるときはミツバチに注意です。

花が咲いてかわいそうですが、今が一番染色には良い時期だと思います。

明礬で肌色。出し金で鼠色。しっかりとした色に染まります。

よく染まりますので少しずつの色素で染めましょう。退色も遅いです。黒を染めるときにも必ず加える染料ですよ。


2005/05/11

 

これは今回の名博に出す生徒さんの縞です。1本1本丁寧に染め、織っているものです。1本は半セルと綿織物です。2~10年近く染織に携わっている人達ですが、何本か織れば丁寧に織れるようになり、ココまで来れば本数を織り込む事で力になります。

色が退色しにくいものを色が手に付かないものを織るには糸の枯らしのみです。なにも薬などは使うことは無く、時間と洗いです。織るなら染色をもっと心をこめてやっていきましょう!


2005/05/10

 

この糸はスラブです。手紡糸にしても豆汁をすればほとんどが経糸に使用できます。

豆汁をすれば織るときに糊をすることはありません。丁寧の染めて使ってみてください。

この縞を生徒が考えて織ったものです。縞を近くで見ると非常に目立つ柄でどんなものかと話しております。さて縞生地を近くで見る時、展覧会などで見る時、着物として着る時と、色や縞の表情が違います。これを加味して縞を織りたいですね。

どんな表情になるのか考える事を習慣づけると良い物が織れますよ。


2005/05/09

 

糸に豆汁をする時期に精練をした上に豆汁をします。

藍染めをしてその上に豆汁をする方法と二通りあります。

私どもは豆汁をして染色をしますが、生徒さんは時に藍染めをした上の豆汁をして仕上げる事も染め重ねることもあります。

今回もそうで、織りの作業も入る為、染め糸が織りの最中には手に入る糸がありませんので、紺糸を先の少し仕上げて織りに入ります。 どんな(セルロース系)糸も豆汁をしております。

藍に染める時は色水が出ないことを確認して豆汁をしましょう。


2005/05/08

 

工房の布団縞が130枚にサンプルがなりました。

来年名博テーマを布団縞にしておりますので、少しずつ集めて、今回友人から沢山分けていただき、参考にして皆で織っていきたいと思っています。

毎年のように30~40枚織ってお見せしたいと思っています。

今生地のナンバリングに追われて縞割りをしていくところです。

縞をみながら、こんなお布団で休んでみたいと思います。

うちは紺(藍)が基調。藍の良い匂いがしています。

自称二人工房、安眠保証付きです。

その為にも色落ちしない糸で染織しましょう。

工房では各単糸と手紡糸を使います。

するとなかなか糸が枯れません。

双糸と違って糸がフファ~として枯れきれないのです。

枯れるのに時間が掛かります。

糸は早め早めに溜めて置くことをお奨めします。

6~7年前に講座した鯉のぼりです。

毎年こうして風を当ててやると色も冴えていますね。

今のこいのぼりの様子が見れて良いです。

このこいのぼりは5回染めをしています。

以前やった講座の作品ですから、時間の制約が有り出来るだけ如何にすれば色が長く残ってくれるを考えながら染めました。

どうしても期間中外に出しっぱなしですと色は持ちません。

しかし1年に1~2日日を当ててやればこんなに色は残っています。工房では1~2日外で泳がして連休中室内で楽しみ片付けます。

色は・・紺・茜・刈安・矢車附子・緑(藍+刈安)です。


2005/04/25

 

さわやかな季節になり、豆汁に最適な季節に入りました。

せっせと豆汁をしましょう。

今日の生徒さんに、今日から豆汁を浸す水を定量の300g:3リットルに戻しましょうと話しています。

冬時期、梅雨には水分の調節をしております。

これも長年行ってきて季節を無視してはいけないと行っております。

初めての方はいつも話しておりますように定量300g:3リットルで始めましょう。季節を問わずです。慣れてから水分調節をする方が良いと思います。今日は心地よい風に乗って豆汁糸が泳いでおります。


2005/03/24

 

暖かい日が続くと豆汁をする季節が巡って来ました。

少し風が有り、からっと晴れた日には豆汁をしましょう。

まだしばらくは一晩水に浸すようですが、初夏に入れば4~5時間水に浸せばミキサーにかけられるほど柔らかくなります。

そうすれば思いついた時に少し時間が出来れば豆汁は気楽にする事ができます。木綿や麻には是非下地として染めてみてください。布として出来上がってからも使いやすいです。

いつも丁寧に豆汁をする生徒さんです。

良い色をいただいていらっしゃいます。


2005/03/21

 

百日紅(さるすべり)の液出しをしました。季節でない時期に剪定して出すので、良い色がいただけるか少し心配ですが。何度か液出しした時は花は終わった9月に液出しをしました。今回はどうでしょうか。

良い鼠色がいただければ、でも木々には適した剪定時期があるものです。

適して時期の液出しはそれなりにどの木からも良い色がいただけます。

冬青はなど常緑樹は今からしばらく液出しはむきません。常緑樹は暑い夏を過ぎて秋から液出しをするようにしましょう。


2005/03/08

 

古布にはよく杢糸が入った縞を見ることがある。

草木染織をしていると杢糸は自分で作らなければ、杢糸を縞の中に入れることはかなわない。残念ながら今まで杢糸を作って入れたことがない。今回この写真を見てどうしても杢糸が作りたくなった。縞の中に入れて織ってみたいと思う。工房の染色方法で行けると確信しました。

杢糸を作ったらまた報告します。


2005/03/07

 

それぞれを仕上げてオイル回しをして、織りに入る準備です。

工房では染色中つど都度には水洗はしません。染色に入るとき、必ず熱湯で目開きをしていきますので、余分な染料や色素などは残りません。

こうして出来上がった糸はオイル回しをして使っていきます。

豆汁をしているので糸捌きや扱いは楽です。いつまでもパリっとして糊をして使うこともありません。

オイルは綿実油をおすすめします。糸と素材が同じでオイルのべたつきも無く使えます。オイルはホンの数滴で良いです。目開きをした湯の中にオイルを入れて沸騰させて火を切り、しばらく放置して脱水。糸を捌いて乾燥すればすぐ使うことができます。オイル回しはして使った方が良いと思います。

参考に豆汁染色をした糸は湯で煮ても湯は透明です。赤、黄色は少し色が出ますが色素ではありません。アクです。これは有っても染織に害はありません。(アクを抜きながら染色をすると良いと思いますよ)


2005/02/27

 

しばらく採取出来なくなる冬青を娘のところで戴く。

八風と見れば間違うほど良く似ているので(苦笑)最近山間ばかり。

雑木林は手を入れてやらなければ木々は成長しません。

でも娘の家の周りは手がしばらく入っていなかったせいか、雑木林の実生が元気に大きくなれないでいるのです。

八風もそうですが手を入れつつ木々と付き合っていかなければ、実生も成長しません。森も同じ事です。手を入れ木を切ればそばにまた木々を植えてやる事。切るだけでは限りがあります。毎日出かけて周りを見れば木々も森も程よく人の手が入ってこそなんだと言う事が解かるようになりました。今回も良い色をいただき感謝の冬青(そよご)!!


2005/02/24

 

思えば私も初めての頃がありました。ある時期夢中になって、手当たり次第染めたものです(苦笑)。

生徒さんが綺麗な緑が染めると言われてシルクで『葛、臭木・背高泡立ち草等』で染めたそうです。

何年かしない間にすべてが肌色のような鼠になってしまい残念でした・・・と言う話をしていました。

緑は退色しやすく、しかしシルクだから丁寧に染めれば、染まるのではと思うのですが・・・。

緑色を染めるには媒染は銅を使用すると思います。工房では銅は使わないので緑色を染める時苦労します。

藍染めをして黄色を重ねる方法と黄色にアルミを重ねて鉄を重ねる方法があります。これだと結構良い緑になります。

豆汁染織をし始めてから『葛、臭木」で緑を染めていないので、機会があれば染めてみたいと思います。


2005/02/23

 

工房の「万作」今年も春一番工房で咲き始めた。

花(花では無いとのだが・・・)の色はオレンジ色をしています。

何だか元気を貰う花のように感じます。何年か前に一度染めたことがあります。その会場では濃染をして染めるようにと、ハンカチが用意してありました。それでも色は全体に淡い色目でした。アルミで肌色・鉄で鼠色。

感想としてはそれなりに淡い色目が欲しい時に使うと良いな~と思いましたが、これを染めるのはうちでは難しいと思います。

何せ工房には1本しかありませんので叶いません。

機会があれば~と毎年思う、そんな春がまたやってきました。和

 

2005/02/09

 

春を思わせるような一日です。今日はまさに豆汁日和ですね。

稽古を始めて間のない人が楽しそうに染めをしている様子見れば、笑みが浮かぶ!!

そして今日の大きなハプニング(苦笑)鳩が一羽工房の入り込み大変な騒ぎでした。

「平和のシンボル」であるがおっかなびっくり、しばらくおっかけっこをして出す。

それこそ糞をされては大変。工房内は染め最中の糸でいっぱいなのだから。

写真の藍(写真左)はパイプを使って村雲絞りです。

 

2005/02/07

 

大寒の中、今日は久しぶりに豆汁に扇風機が動く!!!知らない人が見れば驚くけれど必要なのです。

10時から豆汁をしましたが、生徒さんがやる場合どうしても、時間がずれ込み早くて10時です。

今時分は乾きません。出来るだけ手早く乾燥させる方が良いと思います。

今、豆汁をしている人が何人かいますが、丁寧に行えばけして季節ではなく良い豆汁ができます。

豆汁は四季を通して行えるように訓練すると良いと思います。どんな時期でも、豆汁糸が風に踊っているのを見るのは好きです。

八風では、せっせと竹の糸に豆汁をして風に干したいと思います。適度の風は必要です。

糸の中を風が通って行くのが良いのですから。

 

2005/02/01

 

平成16度の「二人工房縞帳」の縞が出揃ったのでカットして配布する事にする。生徒の手の届くまで、少しの準備が必要で、すこし時間をいただく!!!

今年36枚かなぁ~

今年はテーマが『半セル』でしたので何人かの人が織って入っております。工房では『半セル」を織っていきたいと思っております。

この織り布は、素材や番手などでシャツ、ブレザーなどの洋服生地になり重宝します。

『半セル』とは、木綿とウールで織ります。工房では豆汁をして木綿を染織しておりますが、ウールとも相性が良く良い出来栄えです。一度試してみては・・・

 

2005/01/28

 

八風で冬青(そよご)の切れ株から新芽がでています。

冬青は染色をすると、まさにこんな色が染まります。

珍しくてパチリを撮ってみました。

周りはどこまでも冬青でいっぱい!!!冬青は今からが材料として良い時期です。生葉だけを煮出して、一週間置き、ワイン色に成ると染め時です。染めるとき良い香りがしてそれも楽しみの一つです。

赤茶~赤系の鼠色が染まります。必要な量だけいただいて、5~6煎出せます。合わせて染液にしてみてください。

酸化させて染める材料です。しばらく置いて染めますよ。

 

2005/01/25

 

混み差しにしない方法:

素敵な「縞」を織っても、空羽や混み差しになっていると残念な事です。

細い糸になるほど空羽、混み差しに成っているかを判断する事は、色によっても非常に難しい事があります。

写真のように、一縞ごと筬に通し,一縞ごと(差し羽)を確認します。

面倒であるようで一番正しく差す早道です。

まず一柄を筬に通しました。通した一柄を左手の持ち、一本ずつ右手で上に上げてみます。上げている筬が一箇所空いていれば、正常に糸が入っております。もし「混み差し」に成っている時は糸を一本上げても筬が詰んでいて空いている所が無い状態になっています。一筬に2本(上下4本)糸が入っていることになります。一柄で直す癖をつければ筬通しが楽で快適です。一度やってみてください。

「空羽、混み差し」ということは二度とありません。

 

2005/01/20

 

紫根染め

初染めにする「紫根」古法では、湯で臼にて突いて、液出しをして染めていきます。

しかし今は工房では「アルコール」による、もみ出しをして液を作っています。

アルコール出しは、澄んだ液を生み出し色や染めが綺麗です。

一回に3回液だしをしますが、一度アルコール出しをして後は湯で出します。

と言うのも絞った紫根にアルコールが残っているため、湯で洗い出す訳です。

木綿糸(豆汁糸)で3回くらい染めればしっかりと染まり使うことが可能です。

 

2005/01/19

 

今時分の「豆汁」

今日「大寒」に入りました。

染織は「寒」染めすると良い色がいただけるのです。

この時期にしか出来ない「紫根・紅花」があります。

工房ではどんな気候でも「豆汁」ができるように常に豆汁はします。

今時期が一番仕上りがいけません。

寒すぎれば乾燥するときに凍ります。

風が有り過ぎても糸が暴れます。乾燥しきりません。

あえて今する必要がなければ避けたほうが良いと思います。

しかし工房では新しい人が豆汁に適した時だけに入ってくる

わけでは有りません。

濃染をしないためには、どんな時にも「豆汁」が出来るように。

今は工房内で扇風機を回して乾燥させます。

これもそばにいると寒いです(苦笑)。

「豆汁」はシルクやウール以外は豆汁をして染めれば本当にしっかりと染まります。

 

2005/01/17

 

今日から稽古開始・・・1月は例年通り『紅花染め』そして『紫根染め』です。

1週間前から紅花の『黄水』取りに入る。紅色は各自で出して染めてゆく。

今年のも良い色、いただけそう!!!

「アザミに似た菊科の花で、古名を末摘花(すえつみばな)・紅藍(べにあい)

久礼奈為(くれない)とも呼ばれ、7月の梅雨の時期から梅雨明けにかけて

真黄色の花を咲かせる。

原産地はエジプト/地中海沿岸からシルクロードを通り、飛鳥時代に渡来した。

江戸時代において、土も肥えて、水はけもよい、最上川流域は紅花の一大産地と

成りました。」

写真右と「」内の文章は 山形んまい!!!より引用させて頂きました。