2002年9~12月

12月31日

 

初染めに、毎年紅染めと紫根染めをする。

稽古終わりにそれぞれが先回の紅染めと紫根染めの糸を持ってくる。どれも良い色に染まっていますね。

紅花染めの紫根染めも豆汁をするとよく染まる。

是非豆汁をして染めて見てくださ い。 来年も楽しく、自然を大切にして染織をしましょう。


12月24日

 

写真はメキシコ綿です

秋、綿が取れて多くの方からいただく。

今年は工房でも初めて綿を育てた。

冬になって 種取りが済んだ綿をいろいろいただきました。

綿は種の種類によって糸の引き方、撚り方、染まり方全てが違います。

生徒さんから、混ぜてはダメと教えられ勉強になりました。 「ありがとう」

工房は今少しずつ種取りをしています。   


12月23日

 

来年から本格的にウール着尺を織ります。

その為に色糸探しをしています。

これが要るから染めるのではなく、これを織るから必要な色糸を出す。

(それまでに色糸は前から染めておく)

ウールの藍染めは良しと思える糸がなかなか有りません。

その場で良い色に染まっていても・・・・・。

時間と共に退色しては困ります。

時間をかけて寝かせる事が大切で!

それで、必要な時に慌てます。

今染まっている糸で見本織りと着尺を数本織る事にしました。


12月19日

 

今年も、すくもが来ました。徳島で大切に育てられたすくもです。

一年かけて作られるすくもは、大勢の人の手によって私たちの所に来ます。

大切に使 いたいと思います。

小さな畑やプランターで、私たちも毎年藍を育て生葉染めを楽しみ ますが・・・

水かけ、草取りなど意外と大変ですね~。今年もありがとうの感謝で、良い色をいただきます。


12月18日

 

少し前まで藍建て用の木灰を自分で作った。作れなくなると友人の紫稲の灰を貰っていた。

それも底をつき、困った。ホームページで探し木灰を手に入れた。

灰の中に 熱湯を入れかき回すと魚の臭いがする。

木綿の布を掛け、しばらくすると良い灰汁が取れた。

クヌギ、カシ、サクラなど、まことに嬉しかった。

いつものように何百リッターと灰汁を取り、どんな紺が染まり、すくもの香りがただようか・・・。

どんな香りの反物が生れるか。すくもで染めると織っている間中、「藍の香りがします」と言われたことを思い出す。


12月17日

 

豆汁を使って染織しましょうと謳っていますが、豆汁を良く理解して使って下さい。

と申しますのは、糸の場合で絣をする時、染まり良くしてあるので、絣ったところにアクが入り込みます。

きれいな白にはなりません。

また布に豆汁するとき、布の厚地も関係してきます。

厚すぎると乾きに時間がかかり、かびることもあります。

しかし、豆汁は良く染まり・・とても良いものです。


12月16日

 

14日栃餅の事を載せたが、NHKに問い合わせてみました。

すぐ返事をいただき感謝です。

広島県戸河内 三段峡ホテルである事が分かり、お尋ねすると気持ち良く、あれば送ってくださる事になった。

初めての染材なので、今からどんな色かと想像をしています。

実を煮てあるのでこげ茶を想像していましたが、こげ茶はきびしく、銀ネズが染まるかといろいろ想像しています。


12月15日

 

久しぶりに子供達と藍染めをした。

冬の藍染めは冷たいが冴えた綺麗な藍が染まる。

子供と染めをする時は割り箸を使ってやらせている。

藍は木灰でアルカリにするが、PHが高いので目に入ることを一番注意したい。

「いつ染めても良いねぇ~」と、孫の声。


12月14日

 

昨日NHKで「広島県戸河内の栃餅」を放映していました。

栃の実を入れた餅、ソバ木 灰でアクを抜くことなど、美味しそうでしたが・・・、

私は栃の実を見て、良い色に染まりそうで、染めてみたいと思います。

カラを取ると黒々とした所があり、重ねればこげ茶が染まりそうでカラが欲しいと思います。

どなたかあればくださいな。


12月13日

 

何時ぞやも書きましたが、この時分は天気が良くても、やはり扇風機は必需品です。

夏と違い微妙に湿度の関係で、天気であれ扇風機は要ります。

狭い工房に4~5人も動き二台が左右で回っていると大変。

藍染め、煮染めと、同じ所で作業してます。

今から冬本番なのですが・・・・

でも、もう温かい季節を待っています。


12月12日

 

「汚い原毛を何度も洗いながら、どんなところで紡いだのかと想像して 旅をする気分」とあった。(G誌より)

その通りで、一度でも原毛を洗って紡いだ事のある人は同じ気持ちになるでしょう。

工房にも毎年サホークの原毛を七頭分いただ く。

近くの牧場からであるが、刈ったばかりの汚れた原毛。

丁寧に洗うと、あれがこ んなに~~~と、いつも思う。

工房では、あえて糸を紡ぐことはしない。しかし、原毛をいただくので時間をかけて、少しずつ糸にします。


12月11日

 

織りの道具は慎重に選びましょう。

「私は何を染めたいのか。織りたいのか。」を整理して定めてから求めることです。

これらの道具が手となり足となって、初めて生まれる布地たちの良さはお道具で決まります。

織り機一台にしても、最近強くそう思います。

考えない寄せ集めでは良いものには 出会えないですよ!!


12月 7日

 

碧南の247号産業道路を走ると、両側に大きいユーカリが植わっている。

葉は大きく、細長い。今近くに無いので染めてみたい。

つくばに居る時、研究所付近にあってせっせと染めた。これがじつに良い。

ヤマモモ の金茶まで行かないが黄色として使える。一度お試し有れ。


12月 6日

 

散歩をすると、少さな空き地の横を通る。久しぶりに アメリカセンダン草を見つけた。

近頃は車で走らなければセンダンなどを見つけるこ とができない。

すぐ側でヨモギ、野イバラ、ギシギシなど季節になると染めれる染材 が有った。

何となく自然が遠くなる。ちなみに アメリカセンダン草は、やわらかい茶に染まリ、

茶の濃淡に使用するのに良い染材で ある。

今は線香花火のように大きく力強く種が広がり、美しいその様子が私は好きですね。


12月 5日

 

いつもは木綿糸をよく染めているが、久しぶりに極細糸の生糸を手に入れた。

思ったより素晴らしい。でも・・・・扱いは大変そう。

染める前の、のり抜きをすると、いつもはしない 繭独特の臭いが工房中にする。

お蚕さんが、自分を主張しているようである、うまく 染めてネ、、、と。

作業しながら、どんな反物にしようか・・・今からたのしみである。


12月 4日

 

今日も教室ですが、今朝から雨。遠方から来る人が多い。

教室の時は いつもどなたかが、豆汁の作業をする。

遠方からの人の為に豆を前日から 工房で水に浸して待つ。毎日明日の天気~と、気になる。

今から、しばらく冬空と雨。

上手に付き合って楽しい染織がしたい物です。  


12月 3日

 

すこし、機部屋に暖房がほしい。足が冷えるこの時分になったので暖房を入れる。

暖房は手足には 良いが、竹糸には辛い。 乾燥して毛羽立ち、織りにくい。

適度の湿気と乾燥が必要で。梅雨の晴れ間が一番織 りやすい。

今から暖かさ重視で暖房を取るか、寒くて織りやすいさを取るか、しばらく試案のしどころで ある。


12月 2日

 

1月は例年通り、初染めに紅花と紫根染めをする。

紅花は一週間ほど黄液を抜く作業が大変で、一月中生徒さんの黄液抜きのボールで足場に困る。

しかし、染まった紅や紫は格別で美しく、楽しいものですよ。

その内、染め方など写真などを載せたいと思います。


12月 1日

 

12月に入る。例年のごとく1~2週稽古日、1月の3~4週が稽古日に変則となる。

やはり、豆汁に苦労する。

稽古は天候を考えて居られないので、扇風機を1~2台使って乾燥させる。

自宅で行う時は天気を見てやるといい。


11月28日

 

冬青(そよご)の赤い実です・・・・ 伊那で見つけた冬青の実。

今頃明治村も真っ赤になった実がたわわになっている事でしょう。

冬休みに入った私達は今から3月頃まで、冬青をせっせと染めます。


11月21日

 

今年はじめて作った茶綿。こんなにどっさり取れました。。

冬の夜なべに、孫娘達と種取り、糸紡ぐかな。


11月20日

 

樹木の実大きくなる冬。雑木林の中は、小動物の餌になるドングリなどいっぱい。

染織を楽しむ我々はドングリではなくカクトを染材として染めます。

トウカエデの実をご存知ですか。すこし変わった実をしていますが、つくばで採取した もので4~5煎出して、だし金でネズミ色を戴きます。

皆さんの近くにも有るのではないでしょうか。


11月14日 

 

紅葉の葉が落ち始まる頃になると、豆汁が乾くのに時間が掛かるようになります。

夜明けも遅くなるとミキサーもかけるのも遅くなります。

出来るだけ速く作業をはじめだし、乾きが遅いので扇風機を利用して乾燥させます。

今から3月頃までこのようにして豆汁をします。

よく晴れた日にはサラサラと白い糸が風に乗ってきれいです。

寒くなる今からも豆汁 をしたいですねぇ。


11月11日

 

常滑屋の壁に野ブドウが立派に張り付いて、青い実を付けて大きく育っています。

そろそろ、今年もネズミ色に染まる時期が来ました。

だし金媒染で染めると、しっかりとしたネズミ色に成ります。

写真(ネズミ糸)何度も重ねた色です。

写真の兼ね合いで・・・色がネズミ色に見えないのが 残念です。


11月10日

 

6日~10日までの 常滑屋さんでの作品展は 無事終了いたしました。

会期中 お忙しい中700名の方に 足を運んでいただきました。

ご来場くださいました みなさまには 深く感謝しております。本当にありがとうございました。

実際作品ごらん頂いて どのようなご感想お持ちになられましたか?

見ていただいた方のお声も是非聞かせていただきたく 染織何でも掲示板に 書き込みもお待ちしています。


11月6日

 

ギャラリーに入るとお人形が迎えてくれます。。。

このお人形は本体から木目込みまで全部生徒さんの手作りです。

ぜひ会場に見に来てくださいね!

常滑屋での作品展。今年も始まりました。

年一度の開催。 懐かしい友にも会えてうれしいひとときです。

藍は落ちるんやわぁ~と大阪の人。

でもね・・・・ 藍は落ちません。付きません。色水出ません。

下地に豆汁して時間をかけて重ねてみて下さい。。。。と

いろいろな人と語り合える 一日でした。

今年は寒いです。


10月18日                                                                   

 

菊の花を 大澤さんよりいただく。

工房で初めて咲いた大輪の菊の花。

エネルギーに満ちていますね。

綿畑に着いて、一声「わぉ~~すごい~~~」と一言。

しばらく、こんな時間が与えられて幸せと思いつつしかし余りの、多さに終わりは腰に辛いもの有り。

でも、ものが出来る喜びは 格別です。

収穫が終わったら、孫達と種取りします。


10月9日~10月14日 名古屋三越 栄本店 にて

 

初出品・初入選しました

⇒  いただいた おハガキです。。。ありがとうございました

・入選おめでとう!貴女の縞はどれも好きです。

これからもお身体に気をつけて また良い作品見せてください。

・地味ながら ピカッとしたものがあり 感心しました。

「竹糸」という 但し書きがあると良かったように思います。それが残念です。      

・中島さんの 作品を反物の状態から すべて熱心にスケッチしている方がいらっしゃいましたよ


9月26日

 

工房にて 紫根染めをしました。

絹に豆汁をして紫根染めをします。今回は二回目の重ね染めです。


9月24日~10月6日

 

日本伝統工芸展 始まる

日本橋三越本店 (無事に終了しました)


9月22日

 

明治村は結婚式が何組かあり、たくさんの人たちから幸せを分けていただいた気分になりました。

いつものようにいつものベンチで、主人と二人でおしゃべりを楽しみました。

 今、彼岸花や萩が満開で、一日ゆったりと染織してきました。

萩の赤茶の色を いただいたり、彼岸花の花びら染めをしたりするのに最適の時期ですね。

萩は抽出して 一週間ぐらい酸化させて染めてみて下さい。

秋を感じる今日この頃です。

冬青(そよご)が、かわいい実を付けました。

色はまだですねえ。

10~3月頃が染め時で、生葉を使用します。

抽出して1週間でワイン色に染液がなれば染められます。

一度いかがですか。

ハナミズキの実が、すこし赤く大きくなってきました。

一年で秋が一番素晴らしいと私たちは思います。

隔週日曜日 染織に村内に入りますが、風景を愛でながら楽しい染織をしております。

是非一度お出かけください。 お待ちしております!


9月8日 明治村にて  7年前から樹木染、染織指導 


9月4日 武豊町歴史民俗資料館友の会の人達と 藍の乾燥葉染めをする