2010/06/28
名博での「尾州の縞展」10年目を迎えた。ワイワイガヤガヤと賑やかな時間を過ごして搬入を終えました。
会場は毎年同じ『名博』にしているせいか要領も分かり短時間で搬入を済ませる
ことが出来ます。
今年は「裂き織り」のみ織っている方の作品を展示。ご夫婦で織りを楽しんでいる生徒さん達で定年後に始めた裂き織りを公募展で出すまでに成ったとことはすばらしいことです。後のお茶飲みを楽しみに!!!搬入ご苦労様でした。
2010/06/29
中日新聞の長い取材を受けて当番の生徒さんがモデルでパチパチ・・・
一日で言えば大勢の観覧者でないけれど10年もすればいろいろ展示会場があるけれど、
「『尾州の縞』を見に来ました」と話して下さる人が多くなって嬉しいことです。
「年に一度、楽しみにしておりますよ」と言っていただければ嬉しい限りです。来年も
やるぞと勇気を貰います。
今年は『桑繊維』の着物・反物を展示しました。二人工房の二つの新素材です。織りを
するものとすればこの上なく幸せなことで感謝です。『竹糸』『桑繊維』を大切に織り
続けたいと思います。遠方からおいでいただくことも毎年有り、会期中二人で詰めていますからどうぞお声を掛けて下さい。
2010/06/30
二日目 今日は写真機を忘れた。
着付けの先生や主人の友人の訪問、織りをしている人の質問等で時間はあっと言う間に過ぎていく。展覧会は生徒さんの勉強の場、私たちにすればいろんな話しが出来て有意義な場でもあります。
毎年名博があって、目標を定めて活動も出来る大切な発表の場であります。
10年良く頑張ったと思います。若い頃の10年は先10年を考えて進みますが、今からの回数は元気であれば出来る染織活動です。1年1年大切に楽しんで織り続けたいと思います。
一人でも多く次に伝えたいと思います。豆汁処理はすばらしいものだとここまで続けてくると大きな声で言いたい。
自然を大切にした染織を一人でも多くの人にして欲しいと願います。
2010/07/01
名博三日目・・・
三日目は主人の友人や工房のお世話に成っている方々等で賑やかであった。毎年梅雨時期に展覧会をしているにもかかわらず意外と雨にあわない。
ありがたいことである。
今朝も人の動きが始まる前に屋根が壊れるのではと思いほどの雨であったが一日蒸し暑く雨にはあわなかった。
孫の祝い着(竹糸織)・桑糸(繊維)着物・セルの着物を展示している。
孫の祝い着(竹糸織)は、今年生まれた5人目の孫の為の物である。
娘たちに了解の上で展示をさせてもらった。
桑糸(繊維)着物は糸が繊維そのものであるが吸水性に優れ、軽く、シワになりにくいすばらしい繊維である。
秋から織り始めて9枚目であるが単衣としてきていただきたいと楽しみの繊維です。
1点ですが展示しておりますのでどうぞ見ていただきたいです。
セルの着物には『「セル」って懐かしいわ』と着物の前で話しに花が咲きます。
「セル」とは経緯共ウールの素材で織っているものです。
糸は紡績糸の残糸を再利用したものです。染めていないので短時間で織りに入れます。
どんな色を組み合わせようかと楽しみながら織った物です。
2010/07/02
『桑繊維糸』『竹糸』・・・
二人工房では新素材『竹糸』『桑繊維糸』を使って織りをしております。名博では反物1点と着物1点を展示しました。
『竹糸』は今年で早10年が過ぎました。『竹糸』は糸作りがベールに隠れているところが多くて、いろいろ模索して織っていました。
糸がなかなか表(世の中)に出ないので染織家達に使っていただけないのが残念です。今の世の中『何でも糸に成る』時代です。
よりよく使いこなして良いものを世に出したいものです。
『竹糸』は体温調整で暖かくも冷たさも兼ね備えている素材です。
8月の真夏以外は年中単衣で着ることが出来ます。丁寧に扱えば『丸洗い』も可能な素材ですよ。
『桑繊維糸』は昨年の秋から使い始めた素材です。 この糸は国産『甲斐』 繊維ですから糸が硬いものと想像しそうですが、糸作りの工程に『綿』にするので『和布』のような「しなやかさ・吸水性』を兼ね備えてします。
織地が軽くシワにも成りにくく、 今からいろんな所に使われてくるのかなと思います。
ただ糸が出来ない事が難点です。吸水性が良いので『タオル・ハンカチ・インナー』等に最適ではないかと思います。
糸は桑の自然の色をそのまま生かして織っています。単衣に向いています。
今後楽しみな新素材に出会うことが出来て感謝!!!
2010/07/03
名博10年とあって・・・
10年分のポストカードをパネルに入れてみました。思いつきよろしく一つのアートです。
来年からの案内状を工夫してみましょう!今年は裂き織りのみを楽しんでいる生徒さんのご主人に参加していただきました。
毎回『裂き織り展』に出展している方です。素晴らしい!
入り口に華を添えていただきました。中日新聞取材を受けて翌日は大変な盛況でした。
『縞・草木染め』に引かれておいでいただく方が多くて好きな方は多いのだと今さらながら思います。「来年も楽しみにしています」と声かけをしていただき「頑張りますね」と返します。
いろんな方に支えられて『縞展』も続けられ生徒一同また切磋琢磨がんばります。
2010/07/04
最終日を迎えました。搬入は雨降らずでしたが、昨日は大雨。最終日が気になりましたが今日は一日晴天でした。
日曜日とあって一階は特別展の「世界遺産ポンベイ展」~8月29日が開催されていて、駐車場には車の列。
「尾州の縞」展が10年を迎え、年々『縞』を楽しみに見に来てくださる方が多くなりました。
本当に良い展覧会でした。お迎えする私たちが良い展覧会と思えることが幸せです。おいでいただいた方とゆっくりと『縞談義』をすることが出来、草木染めのすばらしさを少しでも伝えることが出来れば嬉しいです。
「ホームページを見ています。楽しみにしています」と話していただければ嬉しい限りです。
来年も頑張って楽しんで染織が出来ればと心新たにして搬出をしました。
来館600名余りの方が足を運んでいただきました。ありがとうございました。
2010/07/07
飯田から生徒が通っていますがもの静かなおっとりとした人です。
今回も思いますが、先回初めてうかがった時に庭から見た周りの風景で人となりが解かった気がしました。
染めの作業を終えて裏山の『ラズベリー狩り』をさせてもらう。家の四方を山に囲まれて見渡す限りの自然です。
ここから武豊の工房に通ってくるのですが、来てくれる気持ちに応えたいと毎回思います。今回も沢のめだかや鮒に挑戦しましたが網が破れてしまいました。次回は網を持って来るぞ!
(苦笑)沢から水が田んぼに入っているのでメダカや小鮒が泳ぎ、最近はこんな風景見たことが無い気がします。
2010/07/30
毎年八坂神社の水無月祭にいただく「なつかしいアイス」が有ります。
私の母がとてもこの味をアイスクリンと言って好んでいました。
これをご奉仕の後、年に一度いただけるのが非常にありがたい、父母を想う時間でもあります。
今年もいただきました。ささやかにな奉仕でありますが、後半年も元気で動けることを感謝してパクリです。
包装には『テヅクリ 田中屋 アイスクリーム 昔ナガラノ味 SINCE1930』とありました。
盆休暇 8月7日~15日
今年は山荘で過ごしたいと思い、張り切って上がったのですが…なぜか雨ばかり(泣)
7日は福井組を迎えに長女が出かけたので大きい組の孫と『朝明三休の湯』に出かける。
標高500mの所にある温泉。
朝明渓谷を眺めながら走ると丁度山荘の裏山になる。
風景がずいぶん違うのね~と驚く。
渓谷で川遊びをしている家族を見る。この辺りは2~3年前に豪雨で川が流され長い間
通行止めになっていた沢である。「楽しそうね」と話し山荘へ戻った後、夕べの豪雨。
沢や渓谷の様子が一変していた。まさかの通行止めに。
山荘は沢と沢の尾根に建っているが、さすがに三日三晩降り続く雨に恐怖を覚えていた。
明日は名古屋も合流すると何となく気持ちが不安でいっぱいいっぱいになっている所に
娘が「降りてくれば」と声をかけてくれた。「ならば今すぐ来て…」人数が増え荷物も有り名古屋に皆が着いたのは20時過ぎだった。
やっと今夜からはぐっすりと眠れそう。
結局、名古屋にてお盆休暇を楽しむことに相成りました。
PS.名古屋に全員が揃うと圧巻です!毎日ご飯と洗濯の嵐でした(苦笑)
そしてもっと大変だったのは何となく名古屋の冷蔵庫の調子が悪かったこと…(汗)
お盆明けに17年物の冷蔵庫は新しくなりました。
色々有ったけどこうやって揃うのも後何年でしょうか…(幸子)
2010/09/05
娘の所に機が入る。
小さな時から裂き織りをしていた娘や孫たちに機を入れて染織に関わると言うことで固い重い大島機を入れる。工房で機を分解したものの、入れることが出来るかと不安でしたが、何とか元の型にして据えました。時々は機音がするのではないかと楽しみです。ものづくりは強制して出来るものではないので良い時期が来たのかもしれません。先ずは裂き織りを手始めにして少しずつやれば良いでしょう。
2010/09/08
この夏の暑さ・・・
テレビで「千年に一度の猛暑」と話していましたが…武豊は台風が来てようやく雨に有りつく有様です。水を撒いても撒いても木が花々が元気になれず、紅葉も葉を落とし始めました。
なのに毎年夏には葉を落とす「ドウダンつつじ」が元気です。花スオウの葉が多い茂ったせいでしょうか。何とも不思議なことです。台風で雨が降り合間をぬって主人が花スオウの剪定を始めました。すっきりはしたものの猛暑は良いのか悪いのか。少しは涼しくなってくれるのでしょうか。心配です。
2010/09/09
私、昨日63歳に相成りました。
主人が藍染めしてみるかと声をかけてくれました。「やる!!!」
いつもは私が写真班ですが、今日はパパがパチパチ撮っています。縹を染める。1kgも大丈夫か。じっと見つめる主人。手が出したいだろうなぁ~我慢して、好きなように染めれば良いと言ってくれます。
事故からここまでよくぞ頑張ってきました。ひとえにパパと娘たちのお陰です。感謝!!
腹に筋力が無いことを実感、背中で糸を支えています。以前よりこんなに差が出て悲しい。
糸に触れば感覚が戻る。糸達と話しができる。糸を触っている事がこんなに嬉しいことか。
私やっぱり染織が好き。この好きに支えられて、ここまでやって来た。でもあの挫折で、一人ならやめているなぁ…。パパに感謝!!糸を触り、糸を織るこの幸せをかみ締めて。
写真を見て染織が続けたければ体力をつけねばと反省する。今日を感謝して頑張ります。
2010/09/12
娘の家に機が入る・・・
予想もしていない事に、娘たちの家に機が入りました。娘が中学の時に交換留学で訪れた奄美大島の機です。
娘:何やら縁がありそうな!!! 孫:機音がするなんて!!!
愛犬のグランも:変な音にびっくりワン・ワン!!! (苦笑) そんなこと言いませんが…
楽しげにこれからのんびりと機音をたてて欲しいです。
2010/09/19
山荘に機が5台入っています。なかなか裂き織りが出来ないので孫が来るまで外の物置に片付けました。ここに入るとほぼ出ないことになりますが。片づけた機は「木曾機」でうまや機です。100年は経っている機です。イベント、体験等にデパートやつくばに行った機です。大切な思い出深い機です。作業に支障をきたすほど大きな機なのです。
いつか使う為にと祈りながら片づけました。
写真は豆汁をして干しているところです。朝日を浴びての風景。
素敵な空間です。白い糸は素敵。豆汁糸を干す風景がいつまでも続きますように。
秋晴れの一日久しぶりにサラッと乾燥した豆汁糸。
2010/10/03
10月に入り秋の気配を感じるようになりました。今年の秋は短いと何だか駆け足で
行き交います。山荘の秋の芒を活けてみました。刈萱があちこちで目立つようになり、
芒も穂を開き、少ない萩の花も咲き始めました。
★この週は染材をいただく忙しい日々でした。刈萱を尾高で採取。萩はこの時期を逃がせば来年まで採取不能なので萩の液出し。茶色には最適な染材の一つです。萩は生の葉と茎で色素をいただきます。乾燥は向きません。山萩より園芸種の方が色は綺麗です。お勧めの
一品です。
さらに今日は娘のところで「冬青」をいただき液出しをしました。少し採取には早いかもしれませんが出してみました。明日から常滑屋が始まり時期を逸しそうで出しておきました。
冬青も萩も一週間位して染める方が綺麗な色が染まります。
2010/10/14
常滑屋の展示会が終わって,「和・なごみ」通信No23を送る準備をしています。もうじき届きます
ので会員の方は少々お待ち下さい。原稿を整えて印刷に入ると思うことは、最近の写真「デジカメ」の性能の良いこと。そのままが映し出されると思います。
「和・なごみ」についてこれまで一度も触れていなかったのですが、二人工房に入会していただくと「和・なごみ」に自動的に入会します。年に4~6回「和・なごみ」通信を送ります。
6回はなかなかなのですが(苦笑)。内容は常にパソコンを見ない、触らない会員のためにホームページ記載のものを中心に工房で行っている最新情報を掲載しています。展覧会・展示会の内容(遠方の方で当番に来れない人に)山荘勉強会の報告又次回等のお知らせ。巣立った生徒さんとの対話の為に通信を作っています。
久々に「鯉のぼり」作りの講座をします。 11月28日から始めます。月一回月末の土又は日内容等は「和・なごみ」NO23にお知らせします。申し込みはお早めに!!!
2010/10/17
野菜ピザとシーフードピザ
取り分けていただく時にえのきさんが「松葉のジュースいかが」と声をかけてくださったのでいただくことに。
松葉ジュースは聞いたこともいただくことも初めて。しっかりと発酵していて一口いただくと舌がピリとしたので私は止めました(ちょっと苦手かも)何せ山ぶとうワインで斑点が出る人ですから(苦笑)原さんとパパは飲んでいます。
何かにきっと良いのでしょう。ここはいつ頂いても美味しいピザです。
帰りに尾高高原の刈萱場に案内しました。どうも「刈萱」が解からないと言うことで観察会。冷たい風が気持ち良い尾高高原です。背高泡立草も綺麗です。秋の風情を芒(すすき)と背高泡立草から。
2010/11/03
寒波が来て急に寒さが増してきました。工房では「鯉のぼり」講座の布地の豆汁に追われています。
豆汁の残りも食べる所ではない程出ますので、今はありがたいことに生徒の一人が「ぼかし」を作って土に戻してくれています。 循環する染織を心がけているものには、ありがたいことです。
ある取材で広くもない庭にと一説が載ったことを思い出しますが、今は門の所まで布地が泳いでおります。一人3mの布地を準備するので豆汁も大変です。辛い作業の時は好きでなければできないね~と自分に納得させながらやっております。布地の作業が終わるまでどうぞよい天気でありますように!!!
2010/11/22
工房の秋色・・・
工房には大きな木が何本かありますが、秋色に変化する木は「天狗もみじ」だけです。
ドウダンツツジが垣根になっていますが、一度も綺麗に紅葉しません。夏に一度毎年
水切れで葉が落ちます。それが原因かなぜか紅葉しないで葉を落とします。
今年も小さな秋を見つけました。
2010/11/27
山荘が秋色に染まる。そして冬が駆け足でやってくる。枯れ葉が舞う。冷えた風が吹く。
染めにも薪の火と音が嬉しい季節になる。主人も年を重ね、外での火を焚いて染めは事がきついと言う。
火の世話が大変。今日は四基、火をつける。意外と重労働である。今回外にガス口を
設けることにした。夏場だけではなくガスを使う頻度が多くなるようである。染め時は
火は暖も取れていいのだけれど、作業が行かなくなる事の方が困る。ガス屋さんが山の中故に冬場は上がれないかも…と言う。大きなボンベを据えて染めに入ることになった。
まぁ~それだけ山荘を使うと言うことでありがたいことなのでもあるが(苦笑)。